じゃこ天堂

愛媛西南部発 味境“じゃこ天ワールド”探訪記

【じゃこ天 21枚目】おがた蒲鉾 さんの『手押しじゃこ天』

ここまで宇和島市内のお店を巡っていましたが、いよいよ宇和島を離れてまだ見ぬじゃこ天ワールドに向かいます!

訪れたのは、おがた蒲鉾さんの本店。じゃこ天ワールドでは名が知られる大手です。

本店以外にも松山店、松山空港、松山観光港に販売店があります。

 

本店があるのは愛媛県西予市。

ちょうど宇和島市と八幡浜市の中間に位置します。山あいの盆地という場所ですが、八幡浜の魚市場から車で20〜30分といったところです。

❇︎地図あります。↓

じゃこ天ワールド『愛媛県南予地方』ってどこ? - じゃこ天堂

店舗は和風な造りで立派です。

八幡浜じゃこ天のおがた蒲鉾

工場が裏手にあり、道路に面した前面が店舗になっています。松山方面から宇和島に向かって車を走らせていると右手に看板も見えてきて分かりやすいと思います。

八幡浜じゃこ天のおがた蒲鉾

店舗に入るとすぐに冷蔵のショーケースがあり商品が並べられています。

 

ここで先にご説明させてもらいます。

八幡浜じゃこ天を受け継ぐ老舗

ちょうど入ってすぐのショーケースの上に小さな電飾看板を見て下さい。

おがた蒲鉾の旨いじゃこ天

気がつきましたか?

おがた蒲鉾の文字の上、“愛媛 八幡浜”と記載されてます。最初に触れたように現住所は愛媛県西予市ですが、実は元々八幡浜で蒲鉾やじゃこ天を作られていたお店なんです。

おがた蒲鉾さんのサイトで確認したところ、創業は昭和2年、それから約60年後の平成2年に名水の里である西予市(旧宇和町)に移転されてきました。

住所は西予市ですが、八幡浜であがった魚を使い、八幡浜で培われた技術で今も伝統の八幡浜じゃこ天を作り続けられています。

上のリンクで地図を確認してもらいましたか?愛媛西南地方のじゃこ天ワールドを二分する八幡浜じゃこ天と宇和島じゃこ天。その境はどこにあるか。また別の記事で検証してみたいと思います。

 

さて、話は戻ってお店に入るところから。女性店員さんが応対してくれたので、こちらのじゃこ天が欲しいと告げてみます。

じゃこ天が欲しいのですが、と伝えると「すぐ食べられますか?」と聞かれる。

どういうことか分からずいると、店舗の入口横で実演販売をしていてすぐに揚げることができるそうなのです。(入ってくる時に全然気がつかず…)

でも、アツアツいいですねぇ…^^

 

揚げたての八幡浜じゃこ天が旨い!

せっかくなので揚げてもらうことにします。

たまたまかと思ったら、毎日やってるそうです。だいたい3時くらいまでなら揚げたてが食べられるそうですよ。

職人さんが揚げてくれるのを見ようと一旦外に出てみました。すり身を台の上に出すと、早速手押し。綺麗な長方形のすり身が並んでいきます。

手押しじゃこ天を揚げる
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手早く進んで行くのでカメラに収められなかったのですが、ここからアイスの棒のような細いへらを左手に持ち、成形されて並ぶすり身をサッとすくい取るようにして右手の手のひらで油に投入していきます。

しばらくするとふっくらと膨らみながらキツネ色に揚がっていきます。
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揚げたての香りは違います。持ってもクタッと折れ曲がるほどフワフワでアツアツ!

一口頬張ると魚の風味が塩味と一緒に適度な甘み。プリプリと弾力もあります。紙袋に入れて渡してくれますが、できればすぐに食べるのがベスト。

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大変美味しゅうございました。

 

さて、こちらの定番じゃこ天はこちら。

手押しじゃこ天 3枚入り500円(税込)

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他にも2種類のじゃこ天がありましたが、お店の方のイチ押しはこちら。はらんぼ(ホタルジャコ)を使用した手押しのじゃこ天です。

程よく甘みのある味とすり身の旨みで食べやすいです。弾力はありますが、柔らかな印象です。

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こちらも美味しくいただきました。

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パンフレットを見ると和紙入りのじゃこ天は全国蒲鉾品評会で農林水産大臣賞を受賞したようですね。次回はこちらを購入してみましょう。