じゃこ天堂

愛媛西南部発 味境“じゃこ天ワールド”探訪記

【じゃこ天 24枚目】丸栄かまぼこ本舗 さんの『じゃこ天』

JR八幡浜駅を降りて国道を西側に向かうとすぐに看板が見えます。コンクリート造りの建物の1階が店舗です。

駅前のこだわり八幡浜じゃこ天

お店の中に入り声をかけると年配の店主が出てきてくれました。

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年季の入ったショーケースに商品の写真がならんでいます。じゃこ天は1種類ということなのでそれをいただくことにします。

奥の冷蔵庫からじゃこ天を取り出して包装をしてもらっている間に、こちらは長くされているのですか?と聞くと、「まだ60年くらいですよ。」とお茶目な返答。謙遜もあるとは思いますが60年くらいじゃ長いとは言えないってことですね。^^;

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そこから色々と教えていただきました。

九州からの海の玄関口でもある八幡浜は県外からのお客さんも多いようです。そんな県外のお客さんが丸栄蒲鉾さんのじゃこ天を食べると何か今まで食べていたものと味が違う、と言われるそうです。そう感じる理由は、多くの人が生の魚を使った本物のじゃこ天の味を知らないからだと店主は言います。

 

丸栄蒲鉾さんでは冷凍のすり身などは使わず、生の魚で勝負してきたそうです。ところが小売店で頑張ってもスーパーに押されて売り上げは徐々に下降。現在では蒲鉾の製造はやめてしまったと言います。

 

ただ、小さい店ならではの強みもあると言います。毎日大量の魚が水揚げされなくても、その日の市場にある魚の量だけ作ることができ、冷凍すり身に頼らなくてもいいと胸を張ります。

炭火で炙るのが最高だが、フライパンでもいいよとのこと。

 

じゃこ天 1枚 80円(税抜)

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こちらのじゃこ天は長方形。きつね色です。店主からは炭火で炙るのが最高だけど、フライパンで温めてもいいよとのアドバイス。(取材がずいぶん前だったのがバレるなぁ…^^;)


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食べてみると確かに風味が独特な気がします。跳ね返すような弾力はなく、すり身本来の食感。炙って香ばしさを出して食べるのがオススメ。

 

場所は先の通り駅前すぐです。