観光旅行を愛媛県で検討している方!さらには愛媛県民でも休日の過ごし方を検討している方、とにかくありきたりの観光名所巡りでは物足りない!という方はご注目ください!!認知度はまだ低くいですが、ポテンシャルは高い絶対おすすめのコースをご紹介します。
愛媛“じゃこ天ワールド”の聖地巡礼
愛媛県の西南部にあたる南予地方では古くから練り製品が盛んです。その中でもこの地域の生活の中に根付き、独自の発展を遂げているのが『じゃこ天』。この愛媛県の片田舎にあって今なお数多くの店舗で職人達によって伝統の味が受け継がれています。ぜひオススメしたいコースとは、この知られざるじゃこ天ワールドに踏み入れて行くものです。
宇和海の青と山々の緑が映える豊かな自然を楽しみながら、お気に入りのじゃこ天を探して歩く旅はいかがでしょうか?食べ比べ用にお土産を沢山買って帰るのも良し、アツアツ揚げたてを食べ歩くのも自由!
じゃこ天ワールドには2大聖地が存在します。まず1つは四国の最も西にある佐田岬半島の付け根に位置する八幡浜市。そしてもう1つは四国の南西部にあり愛媛南部の中心都市の宇和島市。今回はその1つ“宇和島”巡礼コースをご提案したいと思います。
今まで訪れたこのとない場所で身も心もリラックスして、日常の色んなことを忘れて自分のペースで過ごしたいなぁ、と行き先をお探しのあなた。ありますよ、どうぞこちらに。
城下町宇和島のじゃこ天を歩いて巡る
早速じゃこ天の聖地の一つである宇和島市を巡るコースをご紹介していきますが、今回の提案内容でありオススメするのが『徒歩』での移動。
「JR宇和島駅を降り立って、ゆったり歩いてまわれる」をコンセプトにしてみました。
例えば10時台の松山発宇和島行きの列車に乗ってお昼前到着!少し歩いて昼食を取って、じゃこ天巡りと観光して夕方には松山に帰ってくる日帰りコースを設定することが可能です。
じゃこ天ワールドを探検した後は、松山市に戻って道後温泉を楽しむなんて行程も。
もちろん車でも楽しめますし、泊りがけでゆっくりするのもありです。
市内だけでもこんなに!?宇和島じゃこ天ワールドの奥深さを垣間見る
JR宇和島駅を降り立って、という設定ですよ。では想像して下さい、駅構内にを抜けて駅前に立ちました。おぉ、道路を挟んだところにのぼり旗が!さっそくお店に入りますよ。
おっと、その前に。最初に言っておきますが、紹介するお店は沢山あります。その上、お店によってはじゃこ天の種類も複数ありますのでお気をつけ下さい。ではまず最初は…
いや志や さん
ちょうど駅の正面。ホタルジャコ中心のこだわりじゃこ天は、いつも食卓に並んで欲しい想いを込めた無添加、低糖質。
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お店の前の道沿いに5分程南下していきます。道路の向かいに他のお店が見えますが、そこは後ほど。地元スーパーのフジがある大きな交差点を渡るとすぐに分かります。
亀井蒲鉾 さん
こんがりキツネ色、塩味と旨味、ほのかに甘味も広がる優しい味。お店の人達もとても優しくてアットホームです。
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店を出てさらに南下すると程なく、
島原かまぼこ 宇和島店 さん
古風で和風な店構え。島原蒲鉾さんの支店です。宇和島を代表する1枚です。
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今度は一気に東へ進みます。大きな道路を真っ直ぐなので分かりやすいでしょう。しばらくすると『天赦園』への案内が見えるはず。目指すは天赦園です。
❇︎まず1つ目の寄り道スポットがココ!
- 名勝 天赦園
- 伊達博物館
詳細は最後に。
さて、天赦園が見える頃にはこちらのお店も見えているはず、
中川かまぼこ さん
ご夫婦で手作りされるじゃこ天。新鮮な魚しか使わないので、前の日に海が荒れていたらして魚が取れてなければじゃこ天もないかも!?
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お店の前から北に向かって坂道です。張りきって登りましょう!
すると、ちょうど坂の真ん中あたりに大きな看板とお店がドドん!
井上蒲鉾本店 さん
こちらも宇和島を代表する老舗の大手。駅前に販売店もありますが、せっかくなら本店入ってみましょう!
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さらに坂道を登りましょう!もう見えているでしょう?
大丸かまぼこ さん
同業者も認める昔ながらの美味しさ。なんとなく昭和な雰囲気を感じますよ。美味しい1枚をぜひゲットして下さい。
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ここから少し北に向かいます。少し入り組んでいるので迷わないように。歩いて5分くらいでしょうか。
薬師神かまぼこ さん
独特の細長くどっしりとした形。しっかりした歯ごたえと魚の旨味。
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さらに歩いて5分。今度は少し東に向いて。
野中蒲鉾 さん
手作りで今も受け継がれる伝統の味。フンワリと柔らかです。隣でじゃこ天作りが見えるかも!?
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さらにここから5分〜10分。
島本蒲鉾 さん
地元で愛される確かに美味いじゃこ天。是非食べてもらいたい一枚。
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そろそろ駅に向かって戻りますよ。その道すがら。
田中蒲鉾本店 さん
宇和島を代表する老舗の1つ。店舗横には実演販売もあります。
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さて、ここで次のお店に行く前にもう1つの寄り道スポットがあります。
- 宇和島城
田中蒲鉾さんから城山方面に向かって200メートルほど歩くと、城の北登城口にあたる桑折(こおり)氏武家長屋門に行くことができます。
寄り道が済んだらいよいよラストスパート!駅前の大通りに戻ってくると地元スーパーフジに沿った商店街へ。
河内屋蒲鉾 恵美須店 さん
こちらでも揚げたてがいただけます。宇和島じゃこ天と言えばこちらをあげる方も多い人気店です。
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最後のお店は駅前の大通りに面したアーケードにあります。
中村かまぼこ駅前店 さん
甘さ、塩味、旨味。さらに歯ごたえ。どれもがお気に入りです。オススメ。
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以上、宇和島城をぐるりと回るイメージで伊達10万石の城下町を散策しながら、12店舗のじゃこ天を巡ってみました。
自分だけの宇和島じゃこ天を巡る旅
買い物の時間によって大きく変わりますが、店舗を歩いてまわるだけなら概算で1時間から1時間半といったところです。それほどの距離ではないと思われませんか?
この狭いエリアの中に専門店だけで12店舗もあるのがじゃこ天ワールド宇和島の凄さです。(市内にはご紹介していないお店がまだまだあるんですよ!)
12店舗全てを巡るコースでなくても、この中から気になる店舗をピックアップし、プラスして市内の観光スポットや食事の時間も考慮して予定を立てていくと楽しいですね。
(下のマップは大体のルートですが、若干異なりますのでご注意下さい。)
城下町 宇和島のおすすめ観光スポット
寄り道するならと紹介しましたが、時間が許すなら定番の観光も楽しんではいかがでしょうか。先のルート上でも紹介しましたが伊達藩ゆかりの宇和島城、その伊達家関連の博物館、さらには名勝天赦園などを行程に組み込んで寄り道することが可能です。
- 宇和島城
”伊達十万石の城下町”と呼ばれ、江戸時代から四国西南地域の中心として発展してきた宇和島市は、日本屈指のリアス式海岸地帯にあります。城はその最深部、現市街地のほぼ中央にあり、慶長元~6年(1596~1601)の藤堂高虎創建時には大半が海に面する地形を巧みに活かした縄張となっていました。石垣や天守、矢倉は、元和元年(1615)に入部した伊達家により修築されていきますが、基本的な城構えは高虎時代のものを引き継いでいます。
- 市立 伊達博物館
「伊達は十万石、鶴島城址・・・・・・」と宇和島小唄にもうたわれているように宇和島は伊達十万石の城下町として発展し、早くから文化の開けた所です。
昭和47(1972)年に市制50周年を迎えた宇和島市は、それを記念して、これらの文化財を公開し、先人の業績をしのび、文化愛護の精神をやしなうと共に、これを伝承し、さらにより高い文化の創造を願って、この博物館を建造しました。
- 名勝 天赦園
文部省は「徳川末期における大名庭池水回遊式庭園として意匠技法に見るべき物がある」との理由で、周囲四八二m、面積一二七七八・〇九平方メートルの池庭を名勝に指定
昭和四一(一九六六)年には、昭和天皇・皇后両陛下がおいでになり、この庭園を散策され、ここにお泊まりになった。
いずれも宇和島市ホームページより引用
愛媛 宇和島の地元イチオシグルメ
せっかくの機会です宇和島グルメも是非楽しんで行っていただきたい!
宇和島といえば新鮮な魚が自慢です。『宇和島 グルメ』で検索すれば大抵「宇和島鯛めし」などが上位に挙げられるのでは。それもいいのですが、地元に暮らす者も行くお店を含めておすすめしてみようかと思います。ここは独断と偏見ありです、異論反論沢山あるでしょうがご了承下さい。
まずは、『すしえもん』
地元でも人気の回転ずしです。あのメジャーリーガー岩村明憲選手のお兄さんが経営しているお店としても有名です。とにかくネタが新鮮で、大きい。特におすすめはカンパチ。筆者はここで食べて好きになりました。他にも全身トロとして注目を集めるスマガツオや宇和島の代名詞的ハマチなども人気です。休日の夕方は行列ができるので昼食で訪れるのがいいかも。ただ、今回のルート上から少しされているのが難点。
次に『ほずみ亭』
宇和島の鯛めしを食べるならここに寄ってみては。お店によって味付けが違うので好みが分かれるかもしれません。近くにこれも名の知れた「かどや」さんがありますが、海にそそぐ川のほとりに昔ながらの趣のある店構えでいただく郷土料理は格別ではないでしょうか。こちらはルート上にあります。
最後に穴場として『ひだまり』
こちらは地元でも知らない人のほうが多いかもしれない超穴場。お昼時はランチを求めて、いつも満席。ワンコインで食べられる丼にも小鉢と椀物と香の物がつくサービスぶり。ルート上ですが、ランチは不定休のようで要電話確認!
ここ以外にもすしえもんの近くにある道の駅「きさいや広場」には、西日本で唯一のロイズの通年販売店があり、チョコレートだけでなくソフトクリームは行列ができる程の人気です。
宇和島でお泊りなら
『木屋旅館』
かの犬養毅や五木寛之など有名な政治家や作家も宿泊したことのある宿。一度廃業してそのままだった建物を活用し、旅館として再生。ホテルには出せない、歴史と味わい深いくつろぎの空間を満喫することができそうです。
ちなみに筆者は泊まったことありません。前を通るたびにいいなぁと思ってはいます…
いかがだったでしょうか?
魚の風味と旨味、それだけでも充分に1品としておかずとして、酒の肴として成立しますし、時にはうどんや炒め物の具材などでも活躍できる万能選手です。
じゃこ天ブームはそこまで来ているかも!?ぜひ一度じゃこ天ワールドにお越し下さい!
じゃこ天ワールド探訪記はこちら↓